後悔しない注文住宅のキッチンをつくろう!家事動線の考え方やタイプの選び方
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注文住宅をつくるうえで「どんなキッチンにするか」はとても大切です。奥様やご家族が使いやすいキッチンをつくれるかで、その家の住み心地が大きく変わってくるといってもいいでしょう。ここでは、キッチン選びを成功させるための「家事動線の考え方」や「キッチンタイプの選び方」などについて解説します。

目次

  1. 注文住宅のキッチンづくりを成功させるためのステップ
  2. ステップ1:家事動線をしっかり意識する
  3. ステップ2:クローズとオープンどちらのスタイルかを決める
  4. ステップ3:具体的なキッチンのタイプを選ぶ
    1. Ⅰ型キッチン
    2. Ⅱ型キッチン
    3. L型キッチン
    4. U字型キッチン
    5. アイランド型キッチン
    6. ペニンシュラ型キッチン
  5. 注文住宅のキッチンづくりを進める上での注意点
    1. 注意点:家事動線はプロに相談しながら決めるべき
    2. 注意点2:ベストな通路幅を見つける
    3. 注意点3:オープンタイプは空調に要注意
    4. 注意点4:「とにかく収納力があればよい」という考え方はNG
  6. 理想の住宅、理想のキッチンを手に入れるため

注文住宅のキッチンづくりを成功させるためのステップ

注文住宅のキッチンづくりで失敗するパターンは、「おしゃれなキッチンにしたい」「今、流行のキッチンにしたい」といった具合にイメージを先行させ進めてしまうことです。キッチンは空間の雰囲気も大切ですが、生活のために毎日使う場所なので使い勝手こそが最も重要です。

使い勝手のよいキッチンをつくるためのコツは、メインで使う人のスタイルに合うタイプのキッチンを選ぶことです。そのためのステップは次の通りです。

  1. 家事動線をしっかり意識する
  2. クローズとオープンどちらのスタイルか決める
  3. 具体的なキッチンのタイプを選ぶ

各ステップのポイントを見ていきましょう。

ステップ1:家事動線をしっかり意識する

家事動線とは調理・洗濯・掃除など、家事をするときの「人の動きを表す線」のことです。もし、家事動線を意識しないでキッチンづくりを進めてしまうと、「調理はしやすいけれど、洗濯や子どもの世話がしにくい間取りになってしまった……」というような結果になりかねません。

家事動線を意識してキッチンをプランニングする例としては、調理をしながら洗濯や子どもの世話をする人であれば、これらが直線上の動線でできる間取りがよいでしょう。

また、調理や後片付けが済んだ後に洗濯をする人であれば、調理と洗濯をするスペースが離れていても構わないといった考え方ができるかもしれません。このように「家事動線」と「キッチンの設計」は深い関連性があることを常に意識しましょう。

ステップ2:クローズとオープンどちらのスタイルかを決める

キッチンにはさまざまなタイプがありますが、それを決める前段階で「クローズスタイル」と「オープンスタイル」どちらにするかを決めておくとよいでしょう。

  • クローズスタイル
    クローズスタイルとは、壁やドアなどで区切られたつくりのキッチンです。メリットとしては、「調理に集中できる」「リビングやダイニングをすっきりさせやすい」などがあります。一方、デメリットは「配膳や後片付けのときの移動が大変」というものです。

  • オープンスタイル
    オープンスタイルとは、リビングダイニングなどと空間が一体化したつくりのキッチンです。メリットとしては、「家族とコミュニケーションをとりながら調理ができる」「配膳や後片付けがスムーズにできる」などがあります。

一方、デメリットは「調理の臭いがリビングなどに広がりやすい」というものです。これを防ぐには、換気扇を2ヵ所設ける、コンロ近くに小窓をつくるなどの方法があります。

さらに、クローズとオープンの中間の「セミクローズスタイル」のキッチンもあります。一例としては、基本はクローズスタイルだけど、室内用の小窓を開けるとリビングと対話できるなどです。

ステップ3:具体的なキッチンのタイプを選ぶ

キッチンには、下記にまとめたように数多くのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴を理解したうえで、ライフスタイルに合うタイプを選ぶのがポイントです。

Ⅰ型キッチン

シンク、コンロ、調理スペースなどが直線上にレイアウトされたシンプルなキッチンです。キッチンが壁付けになっている設計もよくあります。横の移動だけで効率的に作業ができる一方、スペースが広すぎると効率が落ちることもあります。

Ⅱ型キッチン

シンク、コンロ、調理スペースなどを2列(並列)にしたレイアウトのキッチンです。スペースを最大限に生かして収納や作業場所を設けやすく、体を回転させるだけで別の作業にすぐ移れます。

L型キッチン

シンク、コンロ、調理スペースなどを直角にレイアウトしたキッチンです。角の直角部分を利用して調理スペースを設けやすく、余裕のある空間で作業をすることができます。加えて、導線が短く機能的なのも魅力です。難点は、食器棚の位置を決めにくいことです。

U字型キッチン

シンク、コンロ、調理スペースなどをU字型にレイアウトしたキッチンです。空間の独立性が高く動線が短い一方、設置には広めのスペースが必要になります。

アイランド型キッチン

シンクをコンロや調理スペースから離して、独立した島のような形のキッチンをアイランド型キッチンといいます。ダイニングと一体感があるため開放的で、大勢でコミュニケーションしながら調理をするのに向いています。ただし、オープンタイプなので調理の臭いがリビングに広がる可能性があります。

ペニンシュラ型キッチン

キッチンの左右どちらかが壁に接し、カウンターが半島のように突き出ているレイアウトのことをペニンシュラ型キッチンといいます。ちなみに英語でペニンシュラ(Peninsula)は半島のことです。

ペニンシュラ型キッチンの魅力は、余裕のある作業スペースを確保しつつ、対面コミュニケーションをしやすいです。こちらもアイランド型と同様、調理の臭いの問題があります。

注文住宅のキッチンづくりを進める上での注意点

次に、これを意識すると「キッチンづくりで失敗しにくい」という3つの注意点をご紹介します。

注意点:家事動線はプロに相談しながら決めるべき

ステップ1でお話したように、住宅でキッチンをつくるときには「家事動線を意識すること」が大切です。しかし、あまりに家事動線にこだわりすぎてしまうと、設計に制約が出て収納スペースが減ってしまうケースもあります。

そのようなことを避けるため、家事動線は、設計士やハウスメーカーの担当者などの専門家にアドバイスしてもらいながら決めるのが無難です。

注意点2:ベストな通路幅を見つける

注文住宅のキッチンをつくるときに意外に重要なのが通路幅です。「これくらい確保しているとすれ違いやすい」と一般的にいわれるキッチンの通路幅は80〜85センチ程度です(調理台と背面カウンターが向かい合っている場合)。

ただし、これはあくまでも「目安の通路幅」なので、大柄な人がいる場合や大勢で調理をする機会が多いご家庭などは、通路幅を広めにとる選択もあるでしょう。ただ通路幅を広げすぎると、家事動線が長くなってしまうため慎重に決めましょう。そのご家庭にベストの通路幅を見つけるには、モデルハウスやショールームで実際の通路幅を確認してみるといいでしょう。

注意点3:オープンタイプは空調に要注意

オープンタイプのキッチンのデメリットとして、換気がうまくいかないと調理の臭いがリビングスペースに広がりやすいことは先に触れました。

これに加えて、空間全体に調理の煙がこもりやすいと、隣接するリビングに設置したエアコンに油汚れが付きやすくなります。それにより故障の原因となる可能性もあるため、オープンタイプのキッチンを選ぶなら空調にこだわることが大事です。

注意点4:「とにかく収納力があればよい」という考え方はNG

注文住宅のキッチンづくりでは収納も大切なポイントです。キッチンの収納で失敗しがちなのは、「とにかく収納力があればよい」と単純に考えてしまうことです。無意味に収納力だけを増やしても使い勝手のよいキッチンにはなりません。

キッチンの収納で上手い進め方は、メインで使う人が「何を重視するか」を明確にしておくことが必要です。例えば、「掃除の頻度を減らしたい」「食器をたくさん収納したい」といったように、重要視することを洗い出してみましょう。

理想の住宅、理想のキッチンを手に入れるため

注文住宅をつくる際、どのようなキッチンにするかまだ決めかねている方は、まずはモデルハウスやショールームに出向いて、さまざまなタイプを試してみてはいかがでしょうか。おもに奥様がキッチンに立つのならば、夫婦でお出かけしましょう。

そうしているうちに、「このタイプがよくて、こうするとさらに使いやすい」といった考えが出てくるかと思います。その要望を設計士やハウスメーカーの担当者に伝えるといいでしょう。専門家が要望を踏まえたうえで、キッチン案を提示してくれます。理想の住宅、理想のキッチンを手に入れるため、さっそく動きだしてみませんか。

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